エルジン アンティーク懐中時計 金文字 【1912年製】 （販売済み）

商品のご紹介

この時計が作られた１９００年前後は、金や銀を用いて文字盤を彩る金彩装飾という特殊な技法で、特別な時計が彩られていた時代。
当店に掲載させていただいている懐中時計にも、本当に綺麗で繊細な美術品のような金彩模様を施した文字盤もありますが、この時計はまた違った趣を放つ特別な１点です。

どこがどう違うのか。
それは同系の金彩模様の文字盤を持つ懐中時計を、見比べていただければおわかりいただけるかもしれません。
どこが違うの？とちょっと首をひねってしまうところでもあるかもしれません。
でも、時計をたくさん扱う者にとってみれば、なんともうまい作りの物だと、ポンッと手を叩いてしまうような巧妙さを持つデザインのものです。

美術や芸術の頂は一つではないもので、美術品や絵画のような美しい装飾を持つ文字盤が１系統の傑作であるのなら、この時計の文字盤もそれとはまた違った１系統の傑作といえるもの。
前者では文字盤に細やかな装飾が施される点が美しさですが、この時計の文字盤は数字自体が綺麗に輝くという、裏をかくような美しさを持っているのです。

確かに２つを比べていただくと、圧倒的に前者を選ばれる方が多いものですが、このデザインを好きになっていただける方も少なからずいらっしゃるもの。
作られた当時にしてみても同じもので、この時計のデザインの文字盤のほうが圧倒的に希少で数が少ないものですが、アンティークでは得てしてそのような希少で面白いものに、より個性と味を感じていただけるものでもあります。
時計が「私のことを気に入っていただけましたか？」と問いかけてくるようなデザインで、お好きな方にはデザイン的に珍しいものでもありますので、ぜひお勧めしたい１点です。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A

とても特殊なものでとても綺麗なものなのですが、写真では実物の色合いがうまく伝わらないデザインです。
きらきらと輝く数字の美しさ、アンティークらしくとても綺麗で上品なものですが、うまく伝えられないのが残念です。
例えるなら白い陶磁のティーカップに施されている金の模様のようですが、現代的な表面に筆を走らせたような薄い金模様ではなくて、アンティークによくある少し立体感のある金模様で、白磁独特の艶やかな色合いに金の模様がとても映えます。

状態　A

裏蓋側に爪楊枝の頭ほどの小さな軽いくぼみがありますが、写真でもおわかりいただけない程度で、肉眼でもほとんどわからない程度の軽いものです。
作られてから１００年以上という年月をお考えいただくと、ほとんど気にしていただく点ではありません。

希少性　A+

金彩模様の施されている文字盤では、綺麗な模様が施されているもの自体も数の少ないものですが、このようなデザインのものは本当に数が少なく希少です。
同じものとなると、次回の入荷がまったくお約束できない物で、かなり希少な部類に入ります。

贈り物　A+

写真ではシンプルな作りに見えますが、文字盤の色や針の雰囲気との組み合わせがとても綺麗なものです。
豪華なタイプも良いものですが、このような特殊な美しさを持つ時計を好まれる方もいらっしゃいますので、そのような方には特にお勧めです。

備考

–