エルジン 金無垢アンティーク懐中時計 星と雪とダイヤモンド 【1908年製】 （販売済み）

ダイヤモンドに雪の結晶のような文字盤デザイン

アンティーク時計の良さ、特に懐中時計の良さは、作り込みの良いものは、それが本当に１点ものであるところ。
その時計が持つデザインや雰囲気は、その組みあわせでなければ生まれないものというものが多くあり、そのような魅力が人々を惹きつけてやみません。

このエルジンの懐中時計も、デザインの一つの大きな特徴と方向性を持った作りの良い１点。
特徴や個性高く、かつそれが見るものの心を引くような、後味の良さを持っているものです。

時計をご覧いただいて、やはり一番最初に目に飛び込んでくるのは、ケースに施された装飾とデザイン。
一見してシンプルな丸みを帯びた作りではありますが、星を形どった模様の中央には、大粒のダイヤモンドが。
星の輝く様をイメージさせるかのように、美しく輝くダイヤモンドが、星の核として、そのデザインと輝きをさらに演出しています。

またケースの裏側に施されている模様も、これもまたアンティークならではという特別なもの。
現代で同様の模様を彫って欲しいと思っても、それが容易ではない、まして国内では非常に難しいもので、このような彫りも時代によって失われてしまった技術であるといえる職人技です。

ケースを開けばそこに見えるのは、まるで雪の結晶のような装飾が施された金彩模様の文字盤。
白色系の細やかな模様が文字盤の内側に施されていて、それぞれを拡大していただければ、どれほど繊細な模様であるのかがおわかりいただけるはず。
このような手仕事の美しさこそがアンティークの魅力であり、現代では手に入らない大いなる価値。
中央はやや青みがかかっている色合いで、ＥＬＧＩＮという銘の下に配されたひし形の装飾もまた、控えた色合いでありながら華やか。
この年代ならではの、陶製の文字盤の艶やかな色合いと、装飾の美しさが映えます。

ケース自体はシンプルなデザインに留められていますが、それだけに、両側の星模様とダイヤモンドを引き立てている作りで、詰め込みすぎない・引き立たせるための技法。
星と雪、ともに天空からの贈り物。
時計に込められた想いが伝わってくるような、雰囲気の良い懐中時計です。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A+

華やか・豪華な作りの懐中時計も良いものですが、このように上品な輝きを見せる、落ち着いた作りと色合いのものも、やはりアンティーク好きには外せないところ。
個性や特徴共に、他の時計とは一線を画していて、持ち主の好みやセンスが伝わってくるようです。
使い勝手の良いサイズでもあり、ほどよい空間を残したシンプルなケースデザインであるがために、それぞれの特徴が際立つ。

蓋を開けて時間を確認するハンターケースという作りも良い方向に働いているもので、蓋を開けるたびに表れる、上品で美しい時計の顔。
人に見せたくなるような美しい作りでもあり、それを人に見せずに自分だけの楽しみとするもよし。
アンティークならではの作りの良さが楽しめます。

状態　A+

特記事項はありません。

希少性　A+

年々希少になる金の懐中時計であり、かつ作りの良い・状態も良いものとなるととても希少です。

贈り物　A+

華やかなものを好まれる方と、落ち着いたシンプルなものを好まれる方と、大きく分かれるかと思いますが、シンプルさ・素朴さを好まれる方の贈り物に特にお勧めしたい時計です。
蓋を開けて見える時計の顔である文字盤も、銀・白・青系統と総じて同系色のものであり、繊細な作りではあるものの、とても落ち着いた雰囲気を持ったものです。

備考

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