エルジン 銀無垢大型アンティーク腕時計 風格ある渋み 【1916年製】（販売済み）

商品のご紹介

長い歴史の中には、時計が戦争の必需品として使用された時代もありました。
そういった背景から、アンティーク時計の１つのスタイルとして確立され、今でも人気があるのが軍用時計です。
その特別なスタイルは、他の時計とはデザイン的にも一線を画し、その時代の時計をモチーフにした現行品の時計や、復刻版なども作られるほどのデザインです。

軍用時計にはいくつかの大きな時代の波がありますが、大きく分けるなら、懐中時計時代、そして腕時計時代に移行してからは第一次世界大戦、そして第二次世界大戦に分けることができます。
この腕時計は、軍用時計が懐中時計時代から腕時計時代へと変わる、第一次世界大戦期のまっただ中に生まれた時計であり、この時代のミリタリー時計の王道を極める１つ。
この時代には、まだ懐中時計と腕時計の線引きがややあいまいな時代でもあり、まれにこのような大きなサイズを持つ腕時計も作られていました。
この時代を境に、腕時計はどんどん小さくなっていきますので、このような大きな時計が作られたのは、時計としても軍用時計としても本当にわずかな期間であり、非常に存在としても希少なものです。
近年になって、特にオメガなどで懐中時計を改造した大型の腕時計が出回っていますが、それらはすべて最近になって無理な改造を加えられたものがほとんど。
この時計はもとからこのサイズであり、この時計の作りには、オリジナルであるが故に、すべてが自然であり、無理な姿が一切ありません。

時計自体の作りも特殊なもので、この時代にみられるワイヤーラグを備えた腕時計であり、その部分が腕にフィットしやすいように可動式になっているのも、これもまた大きな特徴の１つ。
サイズ的には、まさにキングサイズともいえる、非常に大きなサイズの腕時計であり、最高の迫力と重厚感を感じさせてくれます。
銀特有のいぶし銀の黒ずんだ色合いも、これもまた長い年月を経たことによって、非常に良い雰囲気を醸し出すに至っています。
ケース・文字盤そして針に至るまで、まさに当時の軍用時計を代表する特徴を全て備えている、まさに軍用時計の中の軍用時計と言える時計。
着けた際の迫力は、現代の大きめの腕時計にも一歩も引けを取らず、その内側から放たれる強烈とさえいえる雰囲気は、この時計が作られた時代背景、そして作られた目的からくるものでしょう。

銀特有の黒ずみを楽しんで頂く時計で、できれば付属の古いベルトをお使いいただきたいものですが、ベルトには経年による劣化があるものです。
新しいベルトに交換させていただくこともできますし、写真でもご確認いただけますが、同じく古いものですが使用されていなかった１本ものの少しこだわったベルトもお付けしてお届けします。

他の時計にはない、何物にも替え難いこの時計だけの迫力はまさに圧巻です。
ケースの素材が銀ですので、磨けば光る銀時計ではありますが、この時計全体から醸し出される、熟成された雰囲気は、すべてをそのままに使っていただくのが、やはりこの時計の価値を最も味わい尽くせる使い方。
磨けば新品のように光らせることもできなくはないのですが、この時計はこの熟成具合を楽しんでいただくべきものです。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A+

銀時計でこのような色合いを持つもの、熟成していると言える雰囲気を備えるものも珍しく、それがかつ、非常に希少な大型の腕時計であることはさらに珍しいものです。
時計のスタイルとしては、カジュアルやミリタリー的なスタイルには非常に良く合う物です。
時計のデザインとしても形や大きさとしても、本当に希少で珍しいもので、この特別さは、持つことに意義を感じていただける逸品ものと言えるでしょう。

状態　A+

文字盤に経年による変化は出ていますが、アンティークの雰囲気を増すもので、非常に雰囲気の良いものです。
ケースには銀特有の色の変化が出ていますが、素材が銀であることから、磨けば新品のように光るものです。
非常に良い雰囲気を醸し出している特徴の１つですので、磨くことは避けていただきたいものです。

希少性　A+

懐中時計を改造した大型腕時計は良く見かけるものですが、元から大きな腕時計として作られた時計としては、非常に希少で珍しいものです。

贈り物　A+

贈り物としては、希少な１本であることや、熟成の出方が絶妙なものであるため、このアンティーク感に価値観を感じていただける方のみにお勧めします。

備考

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