テレビ大阪の二代目和風総本家に資料の提供をさせて頂きました

番組で紹介されたタバンの懐中時計へのアドバイス

番組の中で紹介される、タバンの懐中時計について、当時の価格や現在の価格、コレクター価格などについてご相談を頂きました。
また当時、日本人の方が懐中時計を持っていることがわかる写真もあれば、というお話でした。

和風総本家で紹介されたタバンの懐中時計
【番組で紹介されたタバンの懐中時計】

時計の価値について

懐中時計の価格については、これは本当にアドバイスが難しいものです。
当時の価格については、こちらに海外の資料はもちろんのこと、日本の昔の資料もコレクションしていますので、当時何円・何銭だったという金額自体はお出しできます。
しかしながら、該当の時計と同じものが掲載されていることはまずありませんので、そこから掲載されているものに近いものをご案内させていただき、当時の公務員の給料などから、だいたいこのくらいの金額であったであろうということは、推測することができます。

また現在の価格やコレクター価格についても難しいもので、時計の状態などによって、大きく左右されてしまいます。
破損のあるもの、動かないものであれば、それこそ部品程度の価値にしからならないものであるかもしれませんというお話をさせて頂きました。

明治・大正期の日本の資料

【明治・大正期の資料・タバンの名前が見えます】

テレビ映えする写真は難しい

この時計が販売されていた明治当時、この写真は鶏卵紙（アルブミン・プリント）と呼ばれるものが一般的で、写真のサイズとしてもとても小さなものでした。
現在のように、写真は気軽に撮れるものではなく、写真館に行き、そこで正装をし撮ってもらうことが一般的な時代です。
そのため、懐中時計とわかるような大きさで、手に持っているような、いわゆる「テレビ映え」する写真というのは、ほとんど残っていませんので、ご用意をさせて頂くことができませんでした。
この件以外にも、昔の写真についてお問い合わせを頂くことが時々あるのですが、デジタル時代になり、写真の概念が大きく変わっていることに気付かされます。

放送の中で、該当の時計について触れられている時間は非常に短いものですが、このようにして裏付けが取られています。
昔とは違って、テレビ番組のコンプライアンスというのが厳しくなっていることがわかるエピソードだと思います。