店主からのご挨拶


メルシーウォッチ店主自身のことや、時計にまつわる失敗談や当店の魅力をお話しします。

店主からのご挨拶

当店のことをお聞きになられてのご来店でしょうか?
それとも時計についてお調べいただいて、当店にお越しいただいたのでしょうか?
アンティーク時計の販売を始めさせていただいて、2004年にホームページを開設させていただいてから、たくさんのお客様にホームページにお越しいただき、また当店をご利用いただきました。
このたびのご来店、誠にありがとうございます。

 

店主

はじめまして。当店メルシーウォッチの店主 林 誠です。
当店メルシーウォッチでは、当店の共同オーナーとオーナー兼店主である私の二人三脚から始まり、アンティークならではの時計を楽しんでいただけるよう、特別な時計を取り揃えてきました。
アンティーク時計と言えば懐中時計ですが、その懐中時計はもとより、時計の時代を辿るように、初期の腕時計そして手巻き時計の全盛時代、そして後期のレトロ感溢れる時計まで、数多くのメーカーや姿を持つ時計とお付き合いをさせていただいています。

 

当店の商品をご覧いただければお分かりいただけるように、安く数多くの品を販売するという方法は取らせていただいておりません。
できるだけ面白い・味のある個性のある時計を、そして「使っていただける時計」「見せて楽しんで頂ける姿を持つ時計」であることがモットー。
とにかくできるところは突き詰めてやっていくという、こだわりの姿勢でお仕事をさせていただいていますので、「アンティーク時計」については、どこにも負けない魅力を持ったお店だという自信を持って仕事に取り組ませていただいています。

おかげ様で、インターネット・オンライン販売の黎明期から現在に至るまで、海外店でありながら、日本のお客様からたくさんご愛顧いただけていることについては、本当に感謝以外のなにものでもありません。
日本の大河ドラマにお使いいただいたり、メディアやイベント事にもお声をかけていただけるようになったのは、メルシーウォッチを産み育ててきたものとしては、本当にわが子の成長を見守るように嬉しいものです。
皆様のご愛顧に、心より感謝いたします。

 

 

店主について

そもそも私がアンティーク時計と出会うきっかけになったのは、それはまだ子供だった頃のお話し。
アルバの電池式の懐中時計をもらったことが、のちに懐中時計そしてアンティーク時計に興味を持つきっかけでした。
子供心に、腕時計とは違う、懐中時計という作りの特別さに惹かれたことを覚えています。
安いただの電池式時計ですが、実はその時の懐中時計、今でも捨てられずに残しています。

アルバの懐中時計

 

今でこそインターネットで気軽に時計が手に入るようになりましたが、大人になってからは、その時代でしょうね、蚤の市や海外旅行などで時計を集めはじめ、皆様と同じようにアンティーク時計を集めて楽しんでいました。
その後、ご縁があってオーストラリアの地に渡り、ある時計店との出会い、そして現共同オーナーとの出会いがあって、メルシーウォッチとして時計を販売させていただくようになりました。
のちにわかったことですが、戦前に私の曾祖父がハワイで商売をさせていただいていて、懐中時計を集める趣味があったそうで、たくさんの時計を所持していたということです。
私の時計好きは、その曾祖父からの遺伝かもしれないねなんて言われています。

 

地図と望遠鏡

実は店主である私も、日本に住んでいた時代は時計のコレクターでした。
それがちょっとした出会いから、古い時計店の後を継ぎ、アンティーク時計店メルシーウォッチとして販売する立場になりました。

時計を見る目やその時計を仕上げてお届けする想いは、自分自身がコレクターであった時の目利きと楽しみを持ちながら。
「あんなことで困ったな」「こんな面白いものがあるよ」といった、所持する側そして目利きをする側の両方の立場がわかる人間として、アンティーク時計を持つことを本当に楽しでいただきたいという思いで商品をお届けしています。

お届けする時にもちょっと工夫を凝らして。
コレクターならではの、長い間時計を楽しんでいるものだからわかることを、時計に添えてお届けしています。
こんな気持ちでさせていただいているのは、本当に当店だけ、メルシーウォッチならではのことではないかなと思います。

 

 

アンティーク時計にご不安はありますか?

皆様はアンティーク時計というと、どのようなことをお考えになられますか?
当店までお越しいただきましたので、きっと時計をお持ちであったり、ご購入を考えて時計をお探しになられているのではないかと思います。

アンティーク時計を利用される、もしくはご購入される上で、ご不安な点はありますか?
すぐ壊れてしまうのではないか?扱いが難しいのではないかと、ご心配されていらっしゃるのではないでしょうか?
私も時計を集めていた頃は、そんなことに真剣に悩んだクチです。
アンティーク時計を扱うお店から買ったこともあれば、ただ単に古いものを売っているお店からも買ったり、蚤の市やオークションも利用しました。

蚤の市
(英語圏に住みはじめてわかったことですが、観光地的な蚤の市は特にそうですが、蚤の市を商売にしている業者の出店が特に多く、掘り出し物は実はほとんどありません)

 

蚤の市やオークションは、買ったとしてもすぐに止まったり、買った時点から動かない等、問題も多くて修理費用がかさんだり、修理ができずにそのまま永眠という時計もあり、割が合わないことに気づいてあまり手を出さなくなりました。
そしていくつかのお店も試したのですが、カチカチと動く音が弱かったり、すぐに止まってしまったりで、蚤の市やオークションよりは確率的にはましでしたが、それでもやはり時計によっては難しいことが多くて、ずっとどうしてだろう?という気持ちを持っていました。

 
販売をする側になってからわかったことですが、買った時計がすぐに止まったり、壊れたりする主な原因は、販売される時点でそもそも時計に問題があることや、ちゃんと修理や整備がなされていないことが原因でした。
オーバーホールという車でいう車検のような、分解・掃除そして注油というメンテナンスが正しくされていることはもちろんですが、オーバーホールも同じ「オーバーホール」という呼ばれ方ではあるものの、「手の掛け方」がまったく違うということもわかりました。
素人がただ単に油をべったり差し込んだだけのものもあったり、技術者によっても、手を抜いた作業や我流の作業があったりで、それが原因で正しく動かないということがあるわけです。

懐中時計とラベンダー

同じ時計であっても、正しい修理と正しい対処をしてあげると、本当にちゃんと動くようになってくれるのです。
時計に耳を近づけた時、「コチコチ」と力強い音をして動いているのは当たり前。(動いていても蓋を開けて機械を見ると、ふらふらとわずかに動いているというものがよくあります)
その時計が修理できるものかどうかも、手の掛け方や部品が手に入るかどうか、そのネットワークや知識の違いでまったく変わってくるのです。
時計が壊れやすいのではなく、そもそもしっかりと手が掛けられていないから、壊れやすいという印象を受けているのです。

もし初めてアンティーク時計を始められるのであれば、ぜひ一度当店にお声をおかけください。
時計に対して真摯に真剣に取り組ませていただいているという点においては、本当にどこにも負けない自信があります。
初めて手にしていただく時計に問題があれば、それこそアンティーク時計を楽しんでいただけないばかりか、いやな思い出が残ってしまうことになるかもしれません。
蚤の市やオークションもある面では良いのですが、いくつか買って1つ動けば良い、またはどれも動かないという思いは、私も経験していますが、あまりしてほしいことではありませんから。

 

 

修理・技術者に最も力を注いでいます

私たちの職人が時計を修理する時、本当にこれで万全と思えるところまで、しっかりと問題を修理していきます。
曲がりを直し、石を替え、部品を交換してあげたり部品自体を作ったり。とことんまで手をかけて仕上げていきます。
そこには、「時計好きな時計師が時計を修理する」、好きこそものの上手なれというこだわりがあります。
「これは修理できません」「こんな問題が残ります」「この部品が入るまで修理できません」と言える技術者だということです。

修理をされているお店には、「どんな時計でも修理します」と謳われているところもありますが、すべての時計が修理できるわけではありません。
どんな時計でも修理できれば、私たちが扱う時計に、修理ができないロス品や、部品が手に入るまで何年も寝かせるような時計というのは存在しないわけですから。
お店や技術者によって、修理ができる可能性というのは変わりますが、修理ができない時計というのは必ずあります。
ですから私たちからすれば、「修理ができない」と言わせてしまうのは簡単でもあるのです。

 

置き時計の歯車

メルシーウォッチの創業時、腕の良い修理技術者を得ることに本当に苦労しました。
当初はこの人に任せたいという技術者がなかなか見つからず、品質的な面でお客様にご迷惑をおかけしたことがあり、その点については今でも申し訳なく思っています。
当店のあるオーストラリアはもとより、大きなメーカーがあり流通の大きかったアメリカや、懐中時計時代には世界の最高峰であったイギリス、時計の故郷とも呼べるスイス、そして日本、様々な国の技術者を当たり、それこそ数十人以上の時計技術者を試し、やっとのことで信頼できる技術者に出会うことができました。
メルシーウォッチの本当の創業は、その時からであったと言っても過言ではありません。

当店ですらこのような状況でしたから、皆様が腕の良い技術者に出会うことがどれほど難しいことであるのか。
そのような技術者を抱える信頼できるお店に出会うことがどれほど難しいことであるのかは、このようなことをお伝えしていることからも、きっとおわかりいただけるはずだと思います。

私たちの修理が、他のお店と大きく違うところは、それはしっかりと「物」を見て、時間と手間をかけるということ。
必要な部品は、日本国内の材料やさんと呼ばれる部品を扱うお店は利用せず、品物のある海外から直接買い付ける。
おかげ様で元々のネットワークと今まで培ったネットワーク、英語圏や西欧を網羅できることから、かなりのものが手に入ります。
これについては修理ができる確率が本当に大きく変わるもので、当店の大きな強みといえるものです。

 

機械とピンセット

よく他店で修理を依頼して断られたということで、当店にも依頼がありますが、お話しを聞いてみると、返却されたにも関わらず、「どこに問題があると考えられるのか」が一切伝えられていないことに驚きます。
またよくある「古くて部品が無いから」という理由には、これにも驚きが隠せません。
時計をお預かりして調べてみれば、実は部品が必要でないケースがほとんど。
古い時計の場合は、機械洗浄ができないこと、手間がかかることから、古いというだけで「実物を見ずに修理を断られている」ところが多いというのが実感です。

「メーカーに部品が無いから」ということも良く聞きますが、時計メーカーが部品を保管しているのは、短ければ製造から10年未満、長いところでも30年ほどで、いわゆるアンティーク時計やレトロ時計と呼ばれるような年代の時計の部品が、メーカーにあるわけがないのです。
必要であればそれを探し出してあげる、その手段に知識と経験・ネットワークがあり、時間と手間をとってあげられるというのが、当店のこだわりであり魅力です。

手をかける職人が違えば、時計は違ったものになる。
手に入れることのできる部品がより多ければ、修理できる確率は飛躍的に上がる。
これは、私たちが数多くの時計と向き合い、実際に何人もの職人を見てきたからこそ言えることです。

 

 

良いことも悪いことも伝えたい

当店では、アンティーク時計の良い点はもちろんのこと、悪いこともしっかりとご案内しています。
電池式ではないので巻きあげてあげなければいけないことはもちろん、定期的なメンテナンスが必要なこと、誤差があることなど、販売する上では書かなくて良いことも書きすぎているくらいです。
当店のホームページは、お読みいただいてちょっとうんざりしてしまうほどではないでしょうか?
実際のところ、販売されている時計本のような情報量が詰まっています。

このようにさせていただく理由は、アンティーク時計がどういったものであるのか、できるだけご理解いただいた上でご購入いただきたいためです。
悪い点や手間がかかることを隠して、それこそ完全なお宝のようなものであることだけを強調して、もっと売ることはできるかもしれません。
でも正しいことをお伝えしないままでは、お客様の手に渡った時に、イメージされているものとのギャップから、喜んでお使いいただけないかもしれませんし、面倒だなと思われてしまうかもしれません。
それでは時計を手に取っていただことを喜んでいただけなくなってしまいます。
それはお客様にとって良いことでないことはもちろん、時計にとっても、当店にとっても良いことではありません。

そういった思いがありますので、時計ついていろいろと知っていただいた上でご購入いただきたいため、お客様のためになることであれば、良いことであれ悪いことであれ書かせていただいています。
もしご不安な点があれば、お答えを記事にさせていただくこともありますので、その点をぜひお聞かせください。

 

古い懐中時計

ひと言に時計の修理や販売といっても、本当にピンから桐まで。
迷われることがあれば、ぜひ当店にお声をおかけください。
メルシーウォッチは、時計を楽しんでいただくためのお店。
より実店舗に近い感覚でお付き合いいただける、お客様に近いお店・信頼いただけるお店でありたいと思っています。

お問い合わせをいただく際は、メールでもお電話でもかまいません。
お電話は時間帯によって出られないことがありますが、メールはもちろん、営業時間外はLINEでもご相談を承っています。
当店の商品やサービスについて、お気軽にご相談ください。

アンティーク時計との出会いが、一生の宝物との出会いになりますように。

 

 

ご購入にご不安のある方は

どうぞお気軽にご不安に思われている点をお尋ねください。
実際に商品が届くのかどうか、ご心配に思われていらっしゃるお客様は、国内の提携店に商品をお送りして、実物をご確認いただくこともできますので、ぜひそちらのサービスもご利用ください。
商品を手に取ってご覧いただくことで、実物を確認していただくことはもちろんですが、少しでもご安心いただいてご利用いただければと始めたサービスです。
最初に送料はご負担いただくのですが、ご購入いただく場合はご購入代金の金額からその分を差し引かせていただきますので、ご購入される場合には、実質無料で商品をご覧いただけることになります。

 
 

お客様のお声

 
 

映画やドラマ等の撮影にもご利用いただいています

出演/掲載情報

フジテレビ

2021年のドラマ「世にも奇妙な物語」夏の特別編”あと15秒で死ぬ”
死神役の懐中時計とチェーン
(詳細はこちら)

テレビ東京

2021年のドラマ「神様のカルテ」
福士蒼汰様の懐中時計
(詳細はこちら)

東宝

2020年10月公開の映画「罪の声」
主役の星野源様と、そのお父様役の尾上寛之様の腕時計
(詳細はこちら)

NHK

2019年の大河ドラマ「いだてん」
時計・懐中時計チェーン等9点
ビートたけし・竹野内豊様他6名
(詳細はこちら)

フジテレビ

2020年のドラマ「ルパンの娘」続編
渡部篤郎様の懐中時計チェーン
(詳細はこちら)

幻冬舎

雑誌「GOETHE(ゲーテ)」2020年12月号
自然金の紙面掲載
(詳細はこちら)

テレビ東京

2020年11月27日放送 テレビ「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」
懐中時計の鑑定協力
(詳細はこちら)

フジテレビ

2019年のドラマ「ルパンの娘」
渡部篤郎様の懐中時計チェーン
(詳細はこちら)

テレビ東京

2019年12月27日放送 テレビ「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」4時間越えSP
懐中時計の鑑定協力
(詳細はこちら)

テレビ大阪

2019年1月24日放送 テレビ「二代目和風総本家」スペシャル
資料提供
(詳細はこちら)

雑誌-LEON

主婦と生活社

2018年7月 ウェブ雑誌「LEON」
ロレックス資料提供

NHK

2009年のスペシャルドラマ「坂の上の雲」
懐中時計2点と腕時計1点
本木雅弘・藤本隆宏・高橋英樹様
(詳細はこちら)

 
 

古くはNHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」から

当店の一部のお客様にだけしか、お話しをしたことがなかったのですが、メディアへの登場は、古くは2009年のNHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」で使われた、銀の懐中時計が最初になります。
その頃は、インターネットもまだ非常に速度の遅い時代で、オーストラリアから日本のテレビを視聴することができず、作中で懐中時計がどのように使われているのか、見ることができませんでした。
また私たちとしましても、メディア関係とのやり取りや常識がわからず、こういったことをしてもらえるんだ、ということがわからない中でのお話しでした。
お使いいただいた旨はご連絡を頂いたのですが、ホームページにその旨を掲載するのも、技術的な問題で難しかった時代で、一切告知をしていませんでした。
今から思えば、ポスターの1枚でも、もらっておけばよかったのにと思います。

 

2009年から8年間も登場しなかったのは

その後、色々なメディアからもお声をおかけ頂きましたが、ご用意させて頂く期日まで数日しかない急なケースが多く、このドラマ以降はお断りをしていました。
嘘のような本当のお話しですが、打ち合わせが進む中で、当初のお話しから急転直下、レンタル料も支払っていただけないというお話になったり、ジャニーズ事務所関係でお使いいただいた方のお名前も掲載できない等のお話しもあり、大きな映画のお話しなどもお断りをさせて頂いていました。

大きな転機になったのが、2018年の年明けにいただいた、NHKの大河ドラマ「いだてん」のお話しでした。
ご用意をさせて頂くのに、しっかりと時間を掛けさせていただき、ご提案や検証をさせて頂くことで、こちらもとても楽しく仕事をさせて頂くことができました。
お付き合いを頂いたご担当の方のおかげで、この頃から業界の事情なども、少しは理解させて頂くことができ、ご用意をさせていただける案件にはできるだけ対応をさせて頂くようになり、色々なお話を頂いて現在に至ります。

当店は依頼のあったお話しだけで、料金を支払った広告という形で掲載していただくことはありませんので、当店のことを大きく取り上げていただくことはありません。
あくまで貸し出す側とご利用頂く側が、お互い気持ちよくお付き合いできる形でと考えていますので、ご利用頂くことを目的にこちらから利益を差し上げたりは一切いたしませんし、こちらが喜んで貸出のできない場合は、案件の大小に関わらずお断りをしています。

 
 

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