ケネディの刻印を持つ銀時計
アンティーク懐中時計の憧れの響きとでもいえるのが「銀時計」。
銀特有の深い色合いと落ち着いた外観にも魅力があります。
古い映画やアニメの中など、よく登場するのは金時計よりも、落ち着いた色合いとどこか神秘的な印象のある銀時計が多く、映画などのワンシーンでも、銀時計をご覧になられたことがよくあるのではないでしょうか。
そして日本人にも馴染みの深い「ケネディ」という名前。
ジョン・F・ケネディ大統領、また近年では駐日大使となったケネディ大使でも、馴染みが深く、日本でも良く知られた名前です。
この懐中時計の内側には、Kate Kennedy・ケイトケネディと女性の名前が彫られています。
直接的な関係があるとは考えにくいのですが、それを完全に否定することができないというのもアンティークの妙味。
このような名が刻まれていることも、アンティークとしての魅力でしょう。
この懐中時計はすでに作られてから100年以上が経つもので、世紀では19世紀・20世紀・21世紀をまたいだ歴史物。
懐中時計のパイオニア、エルジン社の非常に古い銀時計です。
ハンターケースと呼ばれる蓋付きのケースが特徴で、サイズ的には中型でも小型に近いやや小ぶりなもの。
手に持つと心地良いずしっという重量感で、持ち歩きにも気にならない重さと、かつサイズ的にも、持ちやすく巻き上げやすい十分なサイズのあるものです。
ハンターケースということで、蓋を開いて時間を見るというのも優雅です。
1800年代の作で、エルジンとしてもまだまだ初期頃の懐中時計ですので、ケースの作りがとてもしっかりとしているのが大きな特徴。
ケースの側面のエッジも厚く深く重厚感があり、文字盤周りのガラス枠にもドット模様が施されていて、年代の古いものならではのひと手間が感じられます。
モチーフとして彫られている図柄もとてもアンティークらしく、手彫りならではの線の強弱や流れが美しいものです。
陶製の文字盤にブルースチールの針、ケースのサイドにはコインエッジが切ってあり、当時の銀時計の雰囲気がたっぷりです。
定番の形という1点ですが、それだけに飽きの来ないデザインであり、状態面や価格などがこなれていて、しっかりと使い込める気軽さがあるのもお勧めのポイントです。
店主のワンポイントと評価
総合評価
年代の非常に古いものでありながら、ケースの状態も非常に良く、作りとしても申し分ないものです。
時刻を合わせるのに、5時付近にある小さなレバーを引いてから、リューズを回していただく、剣引き・レバー式と呼ばれるタイプ。
リューズで合わせるものと違って、一世代前の作りが楽しめるという点で、さらにアンティーク感を楽しんでいただけるものです。
デザインや時計の雰囲気が良く、ケースの作りにも味がある1点。
すでに懐中時計をお持ちの方にも、雰囲気の良い銀時計として楽しんでいただける風格があり、初めてお使いいただく方にも、持った感覚や操作する感覚がしっかりとしたもので、気軽に使える懐中時計をお探しの方にお勧めできるものです。
銀時計であり色も落ち着いていて、懐にそっとしまっていただいて、外出先等でそっと時間を見るにしても、ちょうど良いサイズだと思います。
状態
特記事項はありません。
希少性
作りとしては定番のものではありますが、年代が古いものでかつ状態良く、簡単に入手できるものではないものです。
贈り物
銀時計ならではの作りを持っているもので、かつアンティーク感や年代の古さが良い方向に現れているものです。
贈り物としても非常にお勧めできる1点です。
備考
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