
宝石が鏤められた対になった装飾が美しい
魅力的なチェーンであることはもちろんですが、自分の好みに合ったもの、時計を引き立たせる、そして現代で懐中時計を見に着けるという特別さを味わうことのできるチェーン、これらは懐中時計にチェーンを合わせることの目的の1つではないでしょうか?
それならどこまでもこだわって楽しんでみる、あえて「見せる」という楽しみ方も、現代で懐中時計を持つ者にとっての楽しみ方。
このチェーンは、そんな「特別さ」を凛として1つ持つ1点。
一番の特徴は、写真をご覧頂いてお分かり頂ける通りで、チェーンの中央にある飾り。
チェーンの中ほどに見える六角形の飾り、そしてそこに取り付けられている、やや大きめの飾り。
何か当時の持ち主に縁のあった数であったのかもしれませんが、それぞれに6つの躑躅色の石が鏤められています。
中央の六角の飾りはチェーンに沿ってスライドするようになっていて、ここに大きめの飾りが取り付けられているため重みがあり、チェーンを身に着けて頂くと、この飾りの部分がチェーンのたるむ部分、そこにスライドしていきます。
大きな飾りの底面部分は石になっていて、ここにはイニシャルなどが彫られる面になっています。
封書に封をする際に封蝋が使われており、これが封蝋印として使われる予定だったものかと思います。
まだ彫りがありませんので、ご自身のイニシャルや名前等を彫ってお使い頂くのもお勧めです。
他のチェーンとは明らかに違う、この1点をしっかりと強調するデザインは、これはこれでなかなか味わいのあるもの。
チェーン自体としても、紐状のもので、軽さ・動作の滑らかさという点でも面白さがあります。
店主のワンポイントと評価
総合評価
懐中時計を合わせて頂くなら、小型から大型まで比較的幅広いサイズ・デザインに似合います。
チェーン・紐自体が細めということもありますが、中央の飾りにしっかりとした大きさがあり、存在感もありますので、シンプルな懐中時計でも装飾の綺麗な懐中時計でも合わせて頂きやすいデザインかと思います。
ピンクの石という形でのご紹介をしていますが、これはおそらくガラスかと思いますので、宝石的な価値はありません。
ただこのような色合い、デザイン自体が珍しく、宝石であるかどうかに関わらず、その点に価値を見て頂くものかと思います。
懐中時計が主役であった当時、チェーンに素材的にこだわるのは限られた階層で、実際に金・宝石であれば金額も非常に高価になります。
それでもこのようなデザインは定番ものではなく、作りやデザインとしても珍しいものです。
クリップ部分は昔の古いタイプのもので、円盤状の部分をくるくると回して下げ、突起部分を押して開く作りになっています。
状態
写真では反射してお分かり頂きにくいのですが、飾りを吊り下げる輪の部分と、六角形の飾り部分に少しはんだ付けをした箇所がみられます。
補修跡にはなりますが、着けて頂くと影のように見えますので、ほとんどわからない状態かと思います。
また六角形のピンク色の石ですが、6つのうち2つはプラスチック・レジンなどで代替されたものかと思います。
他の4つには高さがあり、表面に宝石様の凹凸があるのですが、補修された2つは高さも低く表面が丸みを帯びていて、やや暗い色合いになっています。
金属の紐の部分は若干劣化があるところもありますが、紐状の素材で年代を考えると状態としては非常に良いもので、気にして頂く点ではないかと思います。
希少性
中央の対になった飾り部分だけでも面白い、珍しい組み合わせかと思います。
贈り物
色味やデザインなどで特徴のある1点で、飾りの部分が少し大きめですので、それを良しとする方であれば、贈り物にもお勧めです。
備考
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