美しい彫りと文字盤・豪華なピン付き エルジンの14金無垢アンティーク懐中時計 【1906年頃】

これはお勧めの１点という際立つ美しさ

さらっとした上品な装飾やデザインも良いものですが、アンティークでお勧めしたいのは、「これでもか」というほどの強い個性と特徴。
それをお勧めするのは、実際にそのものをご覧頂いた時に、それがまったく「嫌味」には見えないから。
それどころか、それらは職人の技術の粋であり、これはこだわっているな、こんなデザインどうやって形にしたのだろう？と、しばし見入ってしまうほど。
こういった特徴ある懐中時計にあっては、そのような仕立て方は長所でしかありません。
手のひらに載せて使う際の楽しみ、書斎の机の上に置いて眺める楽しみ。
そのどちらの状況を思い浮かべて頂いても、これだけ綺麗な装飾の懐中時計を眺めるのは、なんとも贅沢な時間だと感じて頂けるはずです。

人の顔に例えるなら、まさに「濃い・深い」といえるほどに、その外観に特徴のある懐中時計です。
時計の写真をご覧頂いただけでも、ケース装飾のその美しさや繊細さ、そして一番に挙げたいのは、その濃い・深いという言葉がぴったりの凹凸・立体感。
装飾のデザインにしても、エッジが利いていて、そのモチーフにしても、「なるほど」とうなってしまうほどのアンティーク。
文字盤の美しさにおいても、金彩装飾が施された上品なもので、金銀による装飾性に中央の淡い青、それに豪華な針という組み合わせ。
小さめの懐中時計ではありますが、そこには様々な装飾がしっかりと詰め込まれた、魅力の凝縮された１点ということがいえるでしょう。

アンティークピン・ブローチ

懐中時計それだけを取ってご覧頂いても、非常に魅力のあるものですが、それをさらに引き立てるのは、懐中時計に合わせられているピン・ブローチ。
懐中時計・ピンとそれぞれ１つづつを、一つの品として眺めて頂いても、その個性・美しさに唸ってしまうもので、このピン・ブローチの魅力も時計に負けないもの。
こういう形なんだ、と西欧の影響を色濃く受けたデザインに脱帽というところかと思います。

ピン・ブローチの裏側に、懐中時計の輪を吊り下げる箇所があり、ここに懐中時計を提げて、それを一体としてピンで留めて見せることのできる作りになっています。
そのようにしてお使い頂くこともできますが、書斎に飾って頂く際に、ただ並べて頂くだけでも風格があり眺めて楽しんで頂ける組み合わせかと思います。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A+

アンティークの懐中時計にも、その作りやデザインに色々とありますが、こちらはその中でも存在感が際立つ１点。
扱わせて頂く側としても、商品を並べてその感覚的に、「これは」と惹きつけられる魅力のあるものです。
それは懐中時計単体を取ってみてもそうで、ピン・ブローチと合わさると、その魅力がさらに深まります。
特にケースデザインの良さでは、頭一つ抜けている素晴らしいデザインで、細やかさあり、そして大胆さありと、見ていて飽きない魅力があります。
素直な感想として、代々引き継いで頂きたい１点だなと思えるものです。

状態　A+

特記事項はありません。

希少性　A+

作りとして非常に素晴らしいもので、そう思えるものはなかなかありません。

贈り物　S

作り・デザインともに素晴らしく、外側から眺めるだけでも魅力十分。
贈り物としてお勧めできないはずがない、素晴らしいものです。

備考