
和装にも洋装にも似合う銀時計
主に懐中時計が作られたのは、ヨーロッパやアメリカなどの欧米の国々。
その頃の日本といえば、和装の中に洋装が取り入れられ始めた明治時代。
ふっとそう考えると、懐中時計が和装に合うことは、イメージして頂きやすいのではないかと思います。
現代の洋装の中でのポケットから取り出される懐中時計、そして和装の姿で扱う懐中時計。
どちらの姿でもあなたのイメージに合うようでしたら、この懐中時計がお勧めかもしれません。
このエルジンの懐中時計が作られたのは、懐中時計の全盛期。
ハンターケースと呼ばれる蓋付きのケースで、この作りの特徴というと、風防や文字盤が割れにくいという、本来作られた当時のメリットに加えて、両面に装飾が施されているという装飾面という点で、優れた魅力を持っています。
当時のアメリカの有力メーカーであり、現代でも懐中時計では根強い人気を誇るエルジン社のもの。
映える渋さがある1点
彫り自体は少しシンプルに見えるかもしれませんが、両面にデザインの違う「扇」が描かれているところがポイント。
この部分を強調するかのように、ケース自体は比較的シンプルなデザインになっているのも良い作りかと思います。
時計の文字盤自体も、この当時の定番で白色にブルースチールの針、これってとても格好良い・渋いと思われませんか?
時計の外側も渋さがありますが、内側を開けても、そのイメージにぴったり。
飾らないのに飾れてしまう、写真としても映える要素をしっかりと備えた1点としてお勧めです。
店主のワンポイントと評価
総合評価
デザイン的にはシンプルな銀時計になりますが、ご覧頂いて飾って頂いて、飽きない魅力を感じて頂ける1点かなと思います。
しっかりとしたコンセプトを感じるデザインで、彫りの強弱も見えるところが手仕事の良さ。
ケース側面にある縄目模様もまた、全面に連綿と繋がるデザインであり見どころ。
この時計の時刻の合わせ方は、「剣引き・レバー式」と呼ばれるもので、蓋を開いて5時付近にある小さなレバーを引き出した状態で、リューズを回すことで針が動くようになっています。
こういった作りの違いという点でも、「使う」という楽しみを感じて頂けるところもお勧めです。
状態
特記事項はありません。
希少性
外装は使用による軽い劣化はありますが、全体的に状態も良く、デザイン的には非常に珍しく入手しづらいものになります。
贈り物
扇という「和」に繋がるデザインという点では、非常に珍しい1点になります。
和装・着物に関わられる方にとっては、「似合う」という点も合わせて、良い贈り物になるかと思います。
備考





















































