ダイヤ文字盤 ロンジンの金無垢アンティーク腕時計 【1947年頃】

シュッとした上品な腕時計

人の顔を「濃い顔・薄い顔」と言われることがありますが、この時計はそういった表現をするなら「薄い顔」をした時計ということになるでしょうか。
アンティークの中には、すべてが特徴といえるような個性の塊、こってりとした顔のものもありますが、この時計はそれとは正反対。
上品な雰囲気で綺麗に着けて頂ける１点。
この時代の特徴の１つといえる、縦長の形をした腕時計で、サイズ的にもやや小ぶり。
同型・同時代のアンティーク時計と比べて頂いても、時計の顔という部分において、ちょっと小さめだと感じるくらいだと思います。

ダイヤモンドの金時計

大きな特徴としては、文字盤の５つのダイヤモンドで、小さな３つのダイヤモンドは並べて１２時の位置に。
少し大きめのダイヤモンドを３時と９時の位置に配して、それ以外のインデックスはドットで表現するという数字は用いないスタイル。
数字がぱっと目に入る時計と比べると、そういった意味でもとてもシンプルで上品な作りになっています。
素材が金無垢というところもこだわりで、中央がふっくらと膨らんだ特殊な形の風防（ガラス）にも特徴があります。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A+

アンティーク時計によく見られるのは、しっかりとしたアラビア数字やローマ数字。
アンティークの個性として、こういった文字盤・時計の顔も魅力的ですが、シンプルに使いやすいという意味では、数字がないタイプにはまた違った魅力があります。
時間を時計で確認するという目的もありますが、お洒落という意味で着けて頂くなら、これもまた違ったアプローチ。
雰囲気的にアンティークに寄るか、レトロに寄るか、見る・使う方によって、好き嫌いのはっきり分かれるデザインではあります。
４０年代のロンジンのらしさがあり、違った切り口で楽しで頂ける宝飾時計という位置付けかと思います。

状態　A+

わずかに文字盤に凹みがあり、軽い経年劣化もありますが、特に気にならない程度かと思います。

希少性　A

金無垢ケースにダイヤモンドと比較的珍しい部類です。

贈り物　A+

作りやデザインなどアンティークらしさがあって、ロンジンのロゴ自体も昭和っぽくて雰囲気が良いものです。
派手さの無い使い勝手の良いデザインで、贈り物としてもお勧めです。

備考