「軽装化しない」楽しみ
クール・ビズに代表されるように、近年は特に服装や装飾品の軽装化・簡易化が進んでいます。
でもこれは最近になって始まったことではなく、アンティークと呼ばれる時代から、現代に続くまで、ずっと少しづつ進んできたものです。
少し前のような100年前、1900年頃と比べても、女性の服装も男性の服装も、どちらも非常に簡略化されていきました。
そして、スマートフォンなどの登場で、時計などもしない方も増えています。
でも、それではちょっと物足りないと思われませんか?
懐中時計のチェーンをお探しになられているのなら、きっとその辺りのこだわりを持っていらっしゃる方。
やはり自分のこだわりは、「見せてこそ」ではないでしょうか?
100年前のこだわりの形
このチェーンは、せっかくこだわっていただくなら、「ここまでこだわっていただきたい」という、そんな特徴ある1本。
5本の複線になったチェーンで、よくご覧いただくと、外側の2本、内側の2本そして中央の1本と、それぞれのチェーンが実は別の作り。
3種類のチェーンを合わせて作られたもので、このあたりはアンティークならではの遊び心が見て取れます。
その両端の束ねる部分の装飾も綺麗なものですし、中央の長方形の形をした飾りは、これはとても手の込んだ作り。
片面には非常に細やかな立体的な装飾と透かし彫り、もう片面にはまた違った落ち着いた装飾が施されていて、雰囲気の違う両面を楽しんでいただける作りになっています。
引っかける部分は、とても特徴のあるフック型。
吊り下げる飾りもこのチェーンの雰囲気にとても良く似合っています。
チェーン自体の幅と装飾性から、特に合わせる懐中時計サイズは問わないもので、小型から大型のものまで、幅広く合わせていただけます。
合わせるものが大きな懐中時計であれば、チェーンは懐中時計のお供という姿。
小さな懐中時計であれば、懐中時計自体がチェーンに合う装飾品のような形になり、また違った雰囲気になります。
店主のワンポイントと評価
総合評価
全体的なこだわりが面白い1本で、装飾性が高い反面、いぶし銀のような色合いで、非常に落ち着いた良い雰囲気です。
ギラギラとした輝きすぎる銀の色合いではなく、小さな部品の集まったチェーンですので、そういった意味でもたくさんの陰影がありますので、とても上品な雰囲気で楽しんでいただけます。
通常、このような複線のチェーンは、一方が短くその反対側が長く、チェーンを横にした時に広がる作りになっているものが多いのですが、この5本は同じ長さになっています。
身に着けた際に、チェーンを横に流していただくよりも、角度を少なめにしていただいて、下側に垂らしていただく形で着けていただくほうが綺麗かと思います。
状態
特記事項はありません。
希少性
複線のチェーン自体も珍しいものですが、このような作り・デザインのものは非常に少ないものです。
贈り物
アンティークならではの、非常に個性そして特徴ある作りの良いものです。
それは手に取っていただいて、ご覧いただくだけでも伝わるほどで、銀の懐中時計をお持ちの方なら、身に着けて頂かなくとも、一緒に飾っていただいて、絹などの布の上に一緒に並べて頂くだけで、非常に見栄えもして、楽しんでいただけるものだと思います。
備考
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