ちょっと良い感じ。
ハンプデンという名前を聞いても、まったくご存じない方が多いはず。
それもそのはずで、懐中時計時代にはその名も知られていましたが、比較的早い時代に閉じられてしまったため。
それでいながら、現代でもアンティーク好きにファンがいるのは、機械や時計の良さによるものでしょう。
この時計はそんなハンプデンの、「ちょっと良い感じ」そんな言葉がぴったりくる腕時計。
時代的には、懐中時計から腕時計に移り変わる頃のもので、そういった影響を色濃く残しているもの。
当時の陶製の艶のある文字盤、その雰囲気がとても良くて、品のあるアンティークという雰囲気がたっぷり。
写真では伝わりにくいのが残念なのですが、黒ではなくて濃い茶系の色合いをした数字。
そしてその数字同士の間には、金の装飾が施されていて、とても雰囲気の良い1点です。
腕時計として当時のものですので、少し小さめというところも、魅力的なところかと思います。
昔のレバー式
写真ではちょっとご確認頂きにくいのですが、この時計の時刻合わせはレバー・剣引き式という作り。
5時部分の外側・ケースの縁に、小さなレバーがあって、それを引きだしリューズを回すことによって時刻を合わせます。
懐中時計時代の少し古い年代に見られたものですが、時計メーカーとしての歴史も比較的早く終わってしまったメーカーですので、そういう意味でこのような作りになっているところも、とてもアンティークらしくて良いものです。
店主のワンポイントと評価
総合評価
一見すると特殊な「腕時計」という感じですが、そのもの自体は100年物。
見れば見るほど深みにはまるといいますか、アンティークを現代のスタイルに取り入れたい方、アンティーク時計をお洒落に使って頂きたいという方には、そのご要望にぴったりと合うものではないかと思います。
華美にならず特殊過ぎず、大人の上品な腕時計という雰囲気が漂います。
サイズ的に少し小ぶりですので、女性の方にもお勧めです。
状態
特記事項はありませんが、部品の入荷の関係上、仕上がりまで2ヶ月ほどお日にちを頂く商品になります。
希少性
とても特殊な色合いの文字盤で、かつ数の少ないハンプデンのアンティーク。
珍しさという意味では、同じものでは入荷が非常に難しいものになります。
贈り物
非常に綺麗なデザイン・スタイルの時計で、アンティークではありますが、現代の時計と比べてご覧頂いても、外観という点では使いやすい時計でお勧めです。
時刻合わせの際に、レバーを出し入れしていただくのが、少し手間ではありますが、それを楽しんで頂ける方にお勧めします。
備考