62石のダイヤモンド輝く宝飾時計
女性はもちろんですが、男性も目を奪われる、良いなと思って頂ける腕時計の1つ形。
それが「宝飾時計」と呼ばれる、宝石などをふんだんに使った豪華な腕時計のスタイル。
この時代のものですから、腕時計としては小さなサイズなのですが、表側に向く部分、そのすべてにダイヤを鏤めて。
その総数はなんと62個。
腕時計の本体に30個、そしてバンドには上下に16個づつの32個と、ダイヤモンドを豪華に使用した特別品。
時計の顔である、針や文字盤自体はシンプルなものですが、それだけに時計全体の美しさが際立ちます。
贅沢に時計のケース・バンドにも14金を使用した、総金無垢づくり。
ブレスレットのように見えるバンドも、良くご覧頂くと、ダイヤモンドを囲う、それが1つのパーツ。
これも職人技ですが、この1つづつの四角いパーツが、非常に細いリングで繋がれているのですから、これを実際にご覧頂くと、どれだけ手を掛けられたものなのかがお分かり頂けるかと思います。
現代でこういったバンドを作ろうと思うと、それこそ1つのパーツを模りして複製をして、それをさらにつなぎ合わせる。
このバンド部分だけでも、非常に高価なものであることがお分かり頂けるものです。
1つ上を行くファッションへ
腕時計が「時間を確認するため」のものから、女性の腕を彩るファッションの1部になったことがわかるのが、この腕時計です。
40年頃までの婦人物の腕時計には、小さなサイズで宝石を入れて、というスタイルのものはありました。
それがさらに一歩先を行くことになるのが、40年代後半頃から。
腕時計の形としては出来上がっていて、もちろん時間を見るものではあるのですが、さらに差別化が図られる。
それとともに、時計という形から、明確にファッション・趣向品としての形になっていく。
さらに特殊に、そしてさらに特別に。
60年代頃になると、大量生産時代になり、そういったこだわりも薄れてしまうのですが、この時代の勢いが感じられる腕時計かと思います。
店主のワンポイントと評価
総合評価
現代的でモダンなデザインのブレスレット、それも面白いものですが、このような宝飾時計には、この形でしか楽しめない雰囲気があります。
ファッションブランドのジュエリーではなく、現代だからこそ、改めて腕時計として着けてみる。
自分が着けている「腕時計を見る」、それは時間を見るためであって当たり前ですが、特別な腕時計を身に着けて、時間を見るというのは特別だと思われませんか?
デジタル時代だからこそ、あえてアナログに戻る、こういった形でアンティークを楽しむ、こんなお洒落はどうでしょうか?
状態
全体的にとても良い状態です。
文字盤は少し軽い劣化はありますが、年代を考えると非常に良い状態と言えます。
希少性
金とダイヤの宝飾時計、作られた数も少ないもので、希少さのある1本です。
贈り物
メーカー・デザイン・素材、3拍子合わせてお勧めできる特別な1点です。