
音楽がお好きな方、そして音楽が携わる方の特別な宝物として
音楽は非常に古くから人々から愛されていたもの、そしてそれらは古くは絵画としても描かれています。
好きな楽器を形として人々の持ち物に、ジュエリー・装飾品としても、様々な形として生活の中に溶け込んでいきます。
そして懐中時計が現れると、この「好き」を形にする、そして身につけるために、懐中時計の中にも「音楽や楽器」が表現されていました。
このロンジンの懐中時計は、メーカーや素材の良さはもちろんですが、ケースの裏側に彫り込まれているのは、古典的な楽器の数々が最大の魅力。
ご存じの方であれば、この楽器の彫りをご覧頂いただけで、頷かれることかと思います。
リラ(または小型のハープ)、リュート(マンドリン)、バイオリン、クラリネットもしくはトランペット(ベル部分しか見えません)、譜面を並べて彫るという非常に豪華なデザインで、トロフィースタイルと呼ばれています。
この時計のデザインが表しているのは、「どのような方に持ってもらいたいものなのか」、その意図を非常にしっかりと持って作られた1点であるかお分かり頂けるかと思います。
また同様に、この時代でこれほどの素晴らしい時計を持つことが出来た、そこから現代に伝わる貴重な1点であることも、容易にご想像頂けるのではないかと思います。
時計そのものにもこだわり有り
時計の美しい彫りや色合いにばかり目が行きますが、実は時計自体も当時の一級品。
メーカーであるロンジンといえば、当時の時計コンクールで数多くの受賞をしていたスイスの高級時計メーカー。
今でも機械式といえばロンジンをお好きな方が多いのは、当時のその信頼性が語り継がれている由縁でしょう。
写真では少し伝わりにくいのですが、ケース自体の色合いは少し赤味を帯びていて、その色に合わせるかのような、ローズ色の赤い数字を持つ文字盤。
文字盤の周りを金のドットで美しく彩り、時計の針も非常に綺麗な形をしている特別品。
時代的に時計の機械が一歩先へ進む狭間という時のもので、時刻合わせは時計の右肩にあるボタンを押しながらリューズを回すという、ダボ押し・ボタン式と呼ばれるタイプの作り。
リューズを引いてクルクル回して時刻を合わせる、こんな当たり前のことすら、アンティークでは当たり前ではない。
そしてそんな操作の違いを楽しんで頂けるのも、この時計価値かと思います。
店主のワンポイントと評価
総合評価
まるで中世を想像させるかのような、美しいデザインの彫り、そしてローズ色という品格ある色合い。
時計全面を覆う装飾の美しさに、14金という素材としての豪華さに加えて、ロンジンという当時の高級メーカー製。
好きな音楽を聴きながら、演奏を楽しみながらポケットに忍ばせて、好きなものをさらに昇華させて楽しめる、至極の1品ではないでしょうか。
一般の方向けに万人受けするデザインのものは多いのですが、このように意図的に「ある人・あるもの」に対して作られた時計はわずかながらに存在するもの。
そこに表現されたデザインは、このデザインの意図を受け取ってもらえる方だけのものだと言えるでしょう。
状態
肉眼では確認しづらい程度で、拡大した写真を掲載していますが、文字盤の5時付近から秒針の中央にかけて軽いヘアラインがあります。
また通常は見えない部分ですが、同様に1時の外側に小さな欠けがあります。
ただどちらも非常に軽度のもので、商品として特別なものでしたので、こちらが入手する際にためらう部分ではなかったもの、それだけ特別な1点であるとの認識をさせて頂いたものです。
ケースは磨くと綺麗に光り、写真映りも良くなりますが、彫りの美しさを損なわないように、あえて磨いていません。
内蓋にはパリの時計コンクールで受賞したことが彫られていますが、この内蓋は金ではなく一般の金属になりますので、少し粗くなってはいますが、同様にあえて磨いていません。
希少性
彫りやデザイン・文字盤との組み合わせ等、非常に希少な1点です。
贈り物
音楽に携わられている方であれば、非常に特別な贈り物になるかと思います。
備考
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