商品のご紹介
1900年代の初頭に作られた非常に古い懐中時計で、様々な大きな変革がもたらされた20世紀をほぼ初めから終わりまで生き抜き、すでに21世紀という新しい世紀を生きている。作られてから100年をはるかに超えたアンティーク時計です。
時代の流れの中で、時計も懐中時計から腕時計へと移り変わり、クォーツ・デジタルそして携帯電話でも時間を確認できる便利な時代になり、それでもこのように状態良く残っているのは、昔も今も素材として貴重で大切にされてきた金無垢時計ならでは。
時代を超えて良く残っていてくれたものだと、その作りを見ると感慨深いものを感じていただけるものでしょう。
この懐中時計はこの100年以上という長い歳月、そして作られた時代をしっかりと感じていただける作り、またその時代ならではの素材を持っているのが大きな特徴です。
一番最初に挙げられるのは、このケースデザインの素晴らしさ。
表裏はもちろん、サイドにも細かくびっしりと彫りが施され、手間暇を惜しまず作られたことがお分かりいただけるはず。
さらにそのデザインにも素晴らしいものがあり、内外と二重になっている星型多角形は繊細で複雑、内側には18の鋭角を持ち、外側には9つの鋭角を持っています。
内側の多角形には、それぞれが2つづつ対になっているようなデザインで、かつそれぞれが少し膨らみのある形をしているため、内側が花の「花びら」を、外側が花びらの下にある「がく」をイメージしてデザインされているものです。
またその外側には9つの花が施されていて、デザイン的に統一性のあるもの。
表裏それぞれに中央に装飾が施されていますが、その装飾回りにも、非常に細かな横線の彫りが見て取れるのも、本当に手間を掛けられて作られたことが見て取れるもので秀逸の一言です。
中央に施されている盾型の装飾には「A」の文字が彫られているため、特にお名前のイニシャルにAが付く方には愛着を持って使っていただける1点。
裏側に施された建物と山の情景があり、アンティークらしさとその風景に郷愁を感じさせてくれます。
全体的には、鋭角が四方八方に広がって伸びるとても勢いのあるデザインで、勢いと力強さという前向きな印象を与えてくれます。
また時計の蓋を開いた状態でも楽しんでいただけるもので、金彩文字盤という特殊な技法を用いて作られたもの。
陶製の文字盤に金銀の装飾が施されている物で、こちらのデザインもまさに繊細で豪華。
時計の大きさからも、その装飾の細やかさがおわかりいただけるはず。
時計の針自体もアンティークの豪華な装飾性のあるもので、とても味のある作りです。
さらに時計の素材は14金無垢。
素材としても豪華な時計で、装飾やデザインなどにも芸術的な価値を感じていただける1品です。
店主のワンポイントと評価
総合評価
繊細で豪華なケースの装飾を楽しむ、時計を開けば時計のケースにも負けないような芸術性と職人技が見て取れるもの。
持っても置いても美しく、開いてにんまりという味のある1点です。
状態
金無垢のケースでは良く見られるものですが、ケース素材として少し薄めです。
そのため、表蓋が少し開きやすくなっていますので、携帯する用途には向きません。
希少性
ケース装飾・彫りの繊細さはさすがに100年もののアンティーク。
現代では失われてしまったいにしえの技術だといえるでしょう。
アンティークでも彫りの良いものは少なく、現代では作ることすらできない希少なものです。
贈り物
勢いある広がりという前向きさと力強さを感じさせてくれるもので、ただ単に作りや彫りなどの面から見てもお勧めできる1点ですが、全体的なデザインから感じ取られるポジティブな印象が贈り物に向きます。
ただ状態面でも記載させて頂いている通り、表蓋が開きやすくなっていますので、置いて楽しんで頂く形になります。
備考
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