クラシックな渋みを感じる縦長のロンジンのアンティーク腕時計 【1938年製】（販売済み）

絵になる品と風格ある腕時計

その光り具合や形に風格を覚える、どこか神々しさを感じるのは、時計に対しての思い入れの形でもあります。
でも、それはそれぞれの時計によって違い、目の前に作り上げられる姿は、まさに時計によって千差万別。
その中でも、傑出したものを伝えてくれているのが、このロンジンの腕時計。

今でもその名前を知られるロンジンですが、当時の評価は現代の比ではなく、送り出した時計が様々な賞を受けるほど。
デザイン面でも、業界をけん引していた高級ブランドでした。
アンティークロンジンという言葉が、マニアの間でも交わされるように、アンティークでも非常に評価の高いメーカーです。

計算され尽くしたような比率の美しさ

縦長の腕時計という、その形自体は、アンティーク時計では珍しいわけではありません。
でもこのロンジンの腕時計には、なんとも言い表しがたい、言葉にできない魅力と風格を感じられませんか？

それこそが、言葉にできない計算され尽くした上での表現。
時計の縦の長さ、そして横幅、このような姿を見せてくれるのは、単なる偶然で作られるものではありません。
ケース中央の左右が少し、わずかばかりに出っ張ったような作りになっていることで、ただ単に長い長方形という時計の姿にはなっていないこと。
でも、そのわずかばかりの違いが、時計の外観とデザインに大きな違いを生み出します。
この部分を起点にしての面の構成であったり、流線形の流れであったり、面としてのデザインが生まれているのです。

シンプルなデザインのように見えますが、一見してわからないところで、大きな工夫が凝らされているのが、この時代のアンティークロンジンの良さ。
時計自体の面と顔にしっかりと工夫を凝らし、それを強調するために、ベルトを留めるラグの部分は短くシンプルに。
ただ見るだけではなく、その物を捉えて「観る」ことで、そして時計が見せる雰囲気が、その違いをしっかりと感じさせてくれる一点です。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A

横幅が細めで長さのあるデザインで、とても上品かつ良い雰囲気のある１点です。
ケースの作りも、デザインとして見えにくいものですが、商品として見た時に、その魅力がより映えて見えるもの。
溝を切ったり装飾を施したり、見た目にわかる技法よりも、より綺麗で上品に見える作りが特徴的です。

外側から見えない面ではありますが、このタイプの腕時計に使われるサイズよりも、小さな機械が入っているため、同年代の時計と比べても、時計が薄くてより腕にフィットする感じで、そういった面でも上品な作りです。
機械を小さく・薄くということが競われていた時代でもあり、そのような時代背景を感じていただけるのも面白い点です。

状態　A

写真でもよく見るとお分かりいただけるのですが、文字盤の余白部分が左側がわずかに広くなっています。

希少性　A

年代的なことやデザイン的なことからも、数の少なくなっている珍しい１点です。

贈り物　A

デザイン的な面で、とても優れた印象を受ける１点です。
最近の新しい時計とは、デザインも形もまったく違いますので、重複することが少ないデザインです。
しかも使っていただきやすい、スーツ・シャツなどに合わせていただきやすいこともあって、贈り物としてもお勧めです。

備考

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