ロンジンのアンティーク腕時計【1939年製】ローズ色

アンティークならではのスタイル

アンティーク好きに好まれる時計ブランドといえば、多くの方がお勧めするのがロンジン。
懐中時計の時代から、時計作りについての数多くの受賞、そしてそれだけに留まらず、腕時計に時代が移っても、デザイン性の高さも求め続けていた点。
それらが評価されての、長い「アンティーク時代」を通しての定評があるブランドです。

流線形のケースにローズ色の文字盤

４０年代は腕時計の花形の時代と呼ばれますが、時代の片鱗を感じられるのも、またロンジンの面白さ。
この腕時計のように、緩やかなカーブと特殊な形をしたケースのデザインが流行した時代のものでもあり、腕時計の形を見ていただくだけでも面白いもの。
腕に着けた姿を想像して、にんまりとしていただけるのは、この時代の腕時計ならではの楽しみ。

またローズ色の文字盤の雰囲気も良く、この色合いだからこそ感じていただける味もまた一興。
光が差すと明るい色合いに、暗めの場所では落ち着いた色合いに。
光りの入り方で色が変わる点も、またこの作りを持つ腕時計の面白いところ。
時間を表す数字のフォントや色はもちろん、金色の針との色の組み合わせなど、アンティークならではの面白さを楽しんでいただける１点です。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A

★★★★★

ベルトの色合いや合わせるスタイルによって、お茶目さも渋さも演出できる楽しさがある腕時計です。
現代の新しい時計の、型にはめたように同じ時計とは違い、アンティークならではの個性が際立つ１点。
色合いや形がとても個性的であり、かつ上品な腕時計で、見て楽しむことはもちろん、見せたくなる時計でもあります。
当時のサイズとしては男性用ですが、現代の時計のサイズが大きくなっていますので、よりファッション的に楽しむという点では、女性の方にもお勧めしたいサイズです。

状態　A-

★★★★★

文字盤の３時と４時の間に、わずかに軽い傷のようになっている点があります。
写真によっては見えるものもありますが、肉眼でも光の加減でなんとか見える程度です。
また時計の裏側に、１９４０年７月９日に贈られたことが彫られていて、時計が高価だった時代の大切な贈り物であったことが伝わります。
確かな時代背景がわかり、かつアンティークならではの彫りというスタイルで、アンティークとしての価値を感じさせてくれる印です。

希少性　A-

★★★★★

３０年代後半から４０年代前半にかけて、人気のあったスタイルの１つ。
特殊なスタイルからも現代でも人気があり、やや入手の少ないものです。

贈り物　A

★★★★★

現代の時計とはまったく雰囲気が違い、とても上品かつ雰囲気の良い腕時計です。
古いもの・このような縦長のスタイルの時計をお持ちでない方にとっては、とても新鮮に感じられるデザインです。
「時計をするだけ」という目的から、「楽しむ」ということに気づいていただけるスタイルで、贈り物としてもとてもお勧めの１点です。