「これだ」と思って頂ける特別品
自分自身のこだわりを持って着ける腕時計、メーカーまたそのスタイル・変わらない姿勢が人気を集める「ロレックス」。
腕時計の1つの時計メーカーというよりも、「ロレックス」その名前がすべてを表すと言っても過言ではない群を抜いた存在というところでしょう。
1本持つとコレクション的に集めてしまう、そんな魔力のあるメーカーでもあります。
この腕時計は、そんなロレックスの非常に希少なアンティークの1本。
しかもその歴史的な時代背景がはっきりとわかるもので、そういった意味でも非常に希少な1本。
誰にでもお勧めできるものではありませんが、現行品またレトロ・アンティークと見ても、これほど存在感のある1本はなかなか見つかりません。
コレクションボックスの中でも、ひときわ存在感を放ってくれるものだと思います。
ロレックスの100年ほど前に作られた腕時計、そんな響きだけでもたまらないものですが、その姿・形がそれを全て物語ってくれているのも、語る必要のない逸品。
素晴らしいの一言に尽きるでしょう。
アンティークの雰囲気が溢れるように
そのすべてが魅力ともいえるもので、どこから語るべきかというものですが、100年前の腕時計ということで、その時代の特徴をしっかりと備えているのが大きな魅力。
丸い銀のロレックスの刻印入りのケースに、バンドを留めるラグの部分は、これもこの時代ならではのもので、ワイヤーラグ(バンドを巻き込んで留めるタイプ)と呼ばれる形、そしてこれもアンティークならではのリューズ。
時計の顔である文字盤に目をやると、蛍光の数字に日本ではベンツ針と言われていますが、特殊な形状の針。
文字盤に見える、「Dunklings Rolex Swiss Made」これが実は大きな歴史的背景を伝えています。
ここにあるDunklingsとは、オーストラリアはメルボルンに少し前まで存在していた高級宝飾店の名前。
その宝飾店としての歴史自体も古く、1874年から1990年頃に廃業となるまで100年以上、また特に有力な宝飾店であった証ともいえますが、オーストラリアのアンティーク時計や宝飾品には、現在でもDunklingsの名前を見ることができます。
オーストラリア最大のデパートが並び立つメルボルンのバークストリート、その通りの中央に店舗・ビルを構えていたほどで、その最高の立地からも、宝飾店としての大きさが伺い知れるというものでしょう。
当時の時計や宝飾品は、取引先となった有力宝飾店の名前も刻印されているものが良くあり、この時計もその1つ。
日本ではダブルネーム等と言われるものですが、ティファニー等に代表されるような有力宝飾店や商館の名前が、その時計や宝飾品の出自やそのお店を通したという価値を加味する意味で、販売店の名前も合わせて刻印されていました。
ここに見える名前も、かのロレックスがオーストラリアの有力宝飾店であったDunklingsのために特別に入れたもので、そういった点でも特別な1点と言えるでしょう。
そして合わせられているバンドはこれ自体が非常に古く、バンド単体でもアンティークと言えるもの。
年代的にはこの時計と同じ頃のものと考えて間違いのないものでしょうが、状態的に革がやや朽ちている感じになっていますが、これはこれでこの時計のアンティークらしさを引き立ててくれるもの。
尾錠の形や作りも後年のものとは明らかに違い、角ばった時代を感じる年季の入ったもの。
綺麗にお使い頂くのでしたら、バンドを交換して頂くのも1つの手ですが、現在のバンド自体が時計の雰囲気と非常に合っていますので、できればそのままの状態で使ってあげて欲しいところです。
店主のワンポイントと評価
総合評価
写真でご覧頂けるように、本当に「格好良い」という言葉がぴったりの腕時計。
色々とご説明をさせて頂くまでもなく、写真からその全てが伝わるというものでしょう。
これを着けて、ちょっと影のあるニヒルな紳士をイメージして、そんな着こなしてをして楽しんで頂く。
同じような現行品、レトロなロレックスを着ける方が多いものですが、この時計を着けた腕を出して、100年前のロレックスだよと、時計のお話しに華を添える・自分の個性を語って楽しむ。
ただ単なるコレクション以上のもので、見ても着けても語っても楽しめる、特別かつ希少な1点です。
サイズ的には女性の方にも着けて頂けるものですが、雰囲気が合うかどうかというところです。
状態
写真で掲載していますが、文字盤の9時の外側に欠けている部分があります。
表蓋(ガラス)を閉めている状態では見えない部分であり、その点を加味したとしても、これほど状態良く残っているものは本当に稀で希少です。
希少性
数自体が非常に少なく、文字盤・機械・ケースにロレックスの刻印あり、かつ販売店の名もある年代物。
まず同じものは手に入らないものでしょう。
贈り物
贈るためというよりも、自分のためにご購入いただきたい特別な1点です。
備考