
息子への愛情を彫りとして刻んだ懐中時計
時計をお選び頂くときに、メーカーであったり素材であったりデザインであったり。
選ぶ要素に色々なものがありますが、この時計をお選び頂くなら、また違った側面から選んで頂ける特別な品かと思います。
この時計の裏蓋を開いた時に、そこに彫られた言葉にハッとする。
親から子供への真っすぐな想いを込めた、そんな身近な言葉ですが、全てが端的で心を打つ内容。
「My Son,My Pride,My Joy」
日本語に訳すと、私の息子、私の誇りであり、私の喜び。
という内容になりますが、色々な意味を含みますので、英語から感じるのは、韻を踏んだ美しい並びでもっと深い感じになります。
この時計をご自身でお使い頂いて、将来に残すという意味でも面白いものですし、この彫りの通りに贈り物とされるのも1つの楽しみ方。
大切に贈られたものが、長い歳月を経てここに届く。
そしてまた誰かの「息子へ」、次の世代に渡っていく。
100年の間に何があったのか、そしてそれをまた紡いでいく、そこがアンティークの楽しさでもあると感じて頂けるかと思います。
時計としても味のあるハーフハンター
ただ贈るだけの言葉であれば、それではやはりプレゼントとしては不足していると感じられるかもしれません。
そこはこの時計の良いところ。
懐中時計としての作りも味のあるもので、「ハーフハンター」(別名デミハンター)、小窓の付いた蓋付きの懐中時計という作りの物になります。
時計を表からご覧頂いて、どうして蓋に時刻が表示されているんだろうと思われませんでしたか?
これがハーフハンターの作りで、小窓の無いタイプの蓋付きだと、時刻を確認するために、わざわざ蓋を開けなければならない、という欠点を補った形です。
小窓があることで、長針と短針が見え、蓋に数字と目盛りが表示されていることで、蓋を開けずに時刻を見ることができるようになっています。
表からご覧頂いても時計と分かるもので、懐中時計とは言っても、当たり前の作りではないところに面白さがある1点です。
店主のワンポイントと評価
総合評価
時計としての外観や作りの面白さもあり、そしてそこに特別な意味もある。
そういう意味では、自分で使って次世代に繋ぐという面白さもあり、そのままプレゼントとして渡す楽しさもある1点かと思います。
作られてからすでに100年ほど、時計が受け継がれていくように、時計のメーカーであるシーマ自体も、他の多くの時計メーカー同様、そのブランド名が買収される形ですが、現在でも現存するメーカーになっていて、その歴史なども見ることができます。
日本にも懐中時計時代に輸入されていますので、国内でも見かける懐中時計ではありますが、国内に入っているのは廉価盤という形のものが多く、この時計のように英国で作られたもので、風格のあるものはあまり見かけないかと思います。
状態
ケースに若干軽い凹みは見られます。
大切に、使われながらという状態かと思います。
希少性
もう少し新しい年代になると、懐中時計も多くみられますが、このような古い年代の作りのシーマは珍しくなっています。
贈り物
若干経年・使用による劣化はあるものの、全体的な状態としては申し分なく、「息子」に贈るための時計としては、これほどはっきりとした意味のあるものはないかと思います。
備考
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