商品のご紹介
とても変わったデザインと形をしている時計だと思われませんか?
これぞまさしく「宝飾時計」という言葉がぴったり。
常に輝くジュエリーのように光と輝きを放つ逸品です。
この時計が作られたのは1938年頃の英国。
時計の本場スイスから機械を取り寄せ、英国の宝飾技術でジュエリーのように仕上げられているのが大きな特徴。
時計自体がどこから見てもキラキラと輝くような装飾が施してあり、表面にダイヤモンドのように見えるのはマーカサイトです。
使用されているその数は合計でなんと143個。
豪華な指輪であっても宝石が留められているのが20個程度であることを考えていただくと、職人がどれほど手間を掛けて作ったのかがお分かりいただけるはず。
アンティーク時計でもこれほどの数が装飾として使われているものはもちろん珍しく、デザインや外観はまさに輝く銀のブローチ。
アンティークが好きな女性の方に特にお勧めしたいもので、これほど綺麗なデザインの銀時計というのはまず無いでしょう。
ケース自体も銀無垢素材で、アンティークらしい上品さを感じさせてくれます。
ブローチに時計が組み込まれたとても珍しい形をしているのは、実はこれを着ける女性や看護婦さんが使うことが多かった時計であるからです。
写真をご覧いただくとおわかりいただけるのですが、ブローチのように留めると、留めた状態では時計自体が「逆さま」になっていませんか?
実は着けた時に、時計が逆さまになった状態が正解なのです。
逆さまになっているその時計の時刻を見るときに、例えば胸の前でブローチのように着けていただくとします。
つり下がっている時計を指でつまんで目の前に動かしていただくわけですが、顔から見える状態にしていただくと、その時に逆さまだった時計が正しい方向を向くのです。
ブローチとして着けている時は逆さま、でも着けている本人が時計を見るときは正しい向き。とても良く考えられた時計だと思いませんか?
同じような作りの時計は、今でも一部の病院の看護婦の方が付けられているのを見ることができます。
このような形の時計が作られたのは、看護婦の方が働く時、常に使う手や腕に時計を着けることが好ましいことではなく、すぐに取り外せないこともあって不便なものでした。
そのため、腕時計では邪魔になる・懐中時計ではポケットから出さなければならないということで、すぐに時間が見れる形としてより実用的に仕事の邪魔にならないように、このようなブローチのように体に着ける形になったというお話しです。
店主のワンポイントと評価
総合評価
着けていただいた時に、本来は時計が逆さまになるのが正しい形ですが、ブローチとして時計が通常の向きになっているほうが良いお客様もいらっしゃるかと思います。
その場合には、機械の方向を変えることで、着けたときに正しい方向になるように調節することが可能です。
いくつかの写真の中でそのようにさせていただいていますが、白い手袋の手の上に乗せた写真が一番参考になるかと思いますので、そちらの写真をご覧ください。
お客様のご希望に合わせて調節させていただきますので、ご注文の際にご希望があればお伝えください。
(裏蓋を開ける作業になりますので、お客様が調節していただくことはできません)
状態
文字盤に経年による色のくすみと小さな傷がありますが、年代を考えると非常に状態の良いものです。
希少性
時計の用途やデザインから、作られていた数自体が一般の時計とは大きく違います。
手の込んだものは一般的な形の時計でも手に入りにくく、特殊な形と細工のものは非常に珍しく希少なものです。
贈り物
銀とマーカサイトという白色系の素材で統一されているため、とても豪華な作りのものでありながら上品な仕上がりです。
ブローチ様の時計として着けていただくことを好まれる方であれば、贈り物としても非常にお勧めできる1点です。
時計としてではなく、単なるブローチとしてだけでも、特別な作りをしているものです。
備考
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