オメガのアンティーク腕時計 【1943年製】ブラック＆ローズ

なるほど、その魅力に引き寄せられる。

時計を選ぶ時に、何を基準で選ばれますか？
時代が変わるとその基準も変わりますが、現代であれば、よりデザインが重視されているでしょうか。
その傾向がわかるのは、その時代の時計の広告から。
昔で言えば「正確」さが売りにされていたり、それが「耐ショック・磁気」といったもの、そしてより視覚に訴えかける現在の広告に。
時計のデザインも大きく変わって、時間表示の数字が完全に無い時計も特に婦人物ではよくありました。

このオメガの時計は、ある意味で「このアンティークの時代」で、その選択肢を突き付けてくれる１点。
黒い文字盤にローズ色のケース、「これは！」と思わせてくれるものがあります。
特殊性・特別さでいえば群を抜きますし、オメガという名前でさらにその魅力も積み重ねられるというもの。

ですが写真では少しお伝えしづらいのですが、時間を表す数字やインデックスの目盛りの色合いが、黒に対してはっきりと対比しない「ローズ色」。
黒の文字盤とくれば、はっきり見えるのは金や白ですが、この少し黒の背景が透けそうなローズ色だと、数字や目盛り・時間が少し見にくくなっています。
デザインとしては非常に面白い時計ですが、それはともすれば、「デザインを取りますか？実用性を取りますか？」と迫られているかのよう。
そういう意味でも、なかなか面白いアンティークの１本であることは間違いないでしょう。

色味の綺麗なアンティーク

オメガにもこういった時代があったんだと、４０年代らしい腕時計の形。
角の立った、いかにもという長方形。
まさにこの形にはこれとでも言わんばかりの、当然のようなラグの形もまたこの時代ならでは。

それでいて魅力的に見えるのは、その時代の形というのももちろんですが、この時計の色味とデザイン。
ローズ色のケースは見た目にも上品で、その内側に見える黒もまた渋めの色の対比。
時間が少しわかりづらい点はありますが、かのオメガのアンティークということで、楽しみを持って着けてもらえるものでしょう。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A

この時代ならではの特殊性が楽しめる１本。
デザインや作りとして珍しいことはもちろん、こんな時計を着けているんだという、その主張と満足感は特別です。
時代的なこともありますが、当時としては男性用ですが、アンティークの中でも比較的小ぶりで女性の方でも、現代の時計と比べると小さいと感じられるサイズかと思います。
腕の太い方だと時計が小さく見えてしまいますので、男性でも少し腕の細めの方に、女性ならちょうど良いサイズかと思います。

状態　A-

文字盤そのものの写真も掲載していますが、少し小さな傷等があります。
あくまで写真で拡大してその程度ですので、着けた状態・肉眼ではほとんど気にならないほどです。
角度によって、光が当たると傷等のくぼみが見えますが、アンティークとしては十二分に良い状態かと思います。

希少性　A

そもそも黒い文字盤自体が少なく、インデックス等の数字の色合いも合わせてほとんど見ることがないものです。

贈り物　A

デザイン的な特殊性、特別さという意味では、とても楽しんで頂ける１点で贈り物にもお勧めです。
此方の時計は風防がプラスチックという点、また少し軽い傷等はありますので、その点がどうかというところです。

備考

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