クリスマスに大切な思いを込めて
見た目・素材・デザイン、それらが全て揃っていることからも素晴らしい時計であることながら、それらを全てさらに素晴らしいと思わせる感動の意味合いを併せ持った懐中時計。
それはこの時計の内側にあるこの言葉。「フィランドからナンシーへ。1887年クリスマス」
この言葉が物語の序章であるかのように、この時計を1887年・100年以上昔のクリスマスに贈ったその瞬間にまで引き戻しそうな、そんな雰囲気を持っています。
映画や小説の序章としても、なんと広がりのある言葉かと感動していただけることでしょう。
1880年代は懐中時計にとっても、まだ大量生産ができていない時代。
いわば本当に持つことができる人にしか持てなかった、ステータスアイテムであったその時代。
懐中時計としてだけでも非常に貴重であった時代に、このような時計を作って贈れたこと。
それがどれほど裕福な家庭であったのかを物語っています。
当時としても最高級の素材であった豪華な金無垢ケース、さらにグリーンのゴールドで葉をプラチナで白い花をあしらうこだわりよう。
ここまで細やかな装飾を全体に施し、さらに立体感あるデザインにダイヤモンドと、当時でも高価であった宝石をちりばめた超がつくほどの逸品。
赤と青のスピネルを合わせたのはきっと、赤は女性の色として、青は男性の色を表したものだったのでしょう。
赤が上にあって青が下にあるのは、レディーファーストであった当時の紳士の気構えでしょう。
こんな時代にこんな懐中時計をプレゼントした相手はどんな人だったのか。
最愛の奥様であったのか、娘であったのか。
贈った人はどんな人だったのだろうかと、それを想像するだけで楽しんでいただける時計です。
誰も持っていない自分だけの1品もの。
そんな想いを叶えさせてくれるのは、100年の昔にこれだけの品を作らせることができた人がいたからこそ。
この時計を手にしていただくなら、この時計の意味合いになぞってやはりクリスマス。
大切な人へ。自分の宝物に。
どんな思いもこの時計なら受けとめられる。
そんな魅力に溢れる時計です。
店主のワンポイントと評価
総合評価
ここまでの時計は2つとないもの。
自分への贈り物として、奥様への特別な贈り物として。
別の時計を買いたいと思わなくなる宝物になることでしょう。
ただただ特別である時計として、どんな場へ出しても輝いてくれる逸品であることは間違いありません。
状態
特記事項はありません。
希少性
デザインや作り自体が群を抜いたもので、またとない1点ものです。
贈り物
非常に特別な時計で素材もよく、かつその背景的にも特別な時計です。
珍しさでも群を抜き、贈物としては最高の1つです。
備考
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