希少かつ素晴らしい特徴映える逸品
「アンティーク時計」、この言葉の貴方の定義は何でしょうか?
古い時計であったり、懐中時計そのものであったり、思う所は人それぞれ。
でも明らかに違う、そして「これは」とはっと息を呑ませてくれるものがあるとしたら、ただ単にアンティーク時計と呼ぶだけでなく、「これぞ」とそこに付けてしまいたくなるもの。
時計を持つときにどんな時計を持ちたいですか?
身に着けて?飾って楽しむというのも1つ、そんな想いを叶えてくれるのは、素晴らしいアンティーク時計との出会いです。
このロンジンの懐中時計は、そんな素晴らしい特徴と外観を備えた、まさに逸品と呼べるもの。
ロンジン好きの方にはもちろん、アンティーク好きの方にとっては、外せない魅力を備えた1点といえるでしょう。
まず一番の特徴というと、写真からもお分かりいただける通りで、このケースに施された黒金装飾。
懐中時計の中でも、古い時代に用いられた技法で、銀時計に美しい装飾を施すもの。
歳月の経過とともに黒ずみを帯びる、銀特有の特徴と組み合わせとして、とても親和性が高く、黒・銀を基調とした色合いに深みを加えてくれるのが大きな特徴。
西欧の王家・家紋として用いられた、双頭の獅子の紋章。
そのデザイン・モチーフの素晴らしさは元より、時計の前面・側面そして裏面に描かれたデザインの統一感。
時計の製造工程の進歩もあり、年代の古いごくわずかな期間にだけ用いられたものですが、これぞまさに職人技というものであり、時計に「1つの個性」という息吹を吹き込んだ技法で、素晴らしいの一言に尽きます。
ロンジンの中でも特に古い懐中時計
「ロンジンの懐中時計」これだけであれば、ご覧になられた方も多いはず。
しかしながら、年代的にさらに古く、そしてこの時計のように「美しく」となると、その数は限りなく少なくなります。
この時計が作られた時代では、まだ年間にたったの2~3万個という時代のもの。
1900年代に入ると年間10万個を超えていることを考えると、どれだけ少なかったのか、そしてそれが状態良く残っていることがどれだけ特別なことかがお分かりいただけるのではないでしょうか。
時計自体として古いことはもちろんのこと、その作りも年代に応じて特別なものになっています。
まず時刻合わせについてですが、写真でも少しご紹介をしていますが、表蓋を開けて頂いた上で、小さなレバーを動かした状態で、リューズを操作して時刻を合わせるという、これについても皆様がご存じの「リューズ」だけを操作するものとは違います。
またこの時計には、秒針自体もありません。
操作方法だけをとっても、どなたにでもお勧めできるものではありませんが、そういった違いもまた魅力であると言えるでしょう。
裏蓋の内側には、Annie Guynn Aug 4th 1878-1885 と刻印されていますので、何かの7周年記念として贈られたものではないかと思います。
当時、まだ時計自体も非常に高級で希少であった時代に、このような時計を贈られていることから、時代背景を垣間見ることもできます。
店主のワンポイントと評価
総合評価
アンティーク懐中時計として、見どころ多く群を抜く魅力を持つ逸品と呼べるもの。
西欧の国々の王家の紋章に用いられる獅子、伝説上の生き物や王冠・盾・騎士といった組み合わせで構成される西洋の家紋。
アンティークに魅入られると引き込まれる沼、飽きることのない魅力がここにあります。
時刻合わせの際に表蓋を開けて頂く必要があること、小さなレバーの操作も合わせて行って頂く必要があることから、どなたにでもお勧めできるものではありません。
ここまで状態の良いものですから、じっくりと時間を取って頂いて、時間を合わせる・ぜんまいを巻き上げて頂く時間を楽しんで頂ける方にのみお勧めします。
状態
表側の下部に少し黒金装飾の落ちている部分はありますが、素材の特性や年代から考えても、ここまで状態の良いものとなると非常に珍しいもの。
素材面また全体をご覧頂いてこの状態でしたら、これ以上は期待できないほど良い状態であると言えます。
希少性
ロンジンの中でも特に年代も古いもので、ここまで状態の良いものはまず出回りません。
贈り物
時計をご覧いただければ、どれほどのアンティークか肌で伝わるというもの。
チェーンもセットとしてお付けしていますので、贈り物として感じて頂けるところのある特別な1点です。
備考
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