華のある上品かつ豪華な定番
アンティーク時計のその楽しさは、その時代に「できること」を最大限に用いて、新しい「形」を作り上げていたこと。
今の時代のように、設計から製造まで、ある意味でどのような形でも完璧に仕上がる時代とは違って、それがはっきり目に見えること。
できることに制限がある中で、本当に様々な趣向やアイデアが凝らされて、少しでも違った時計が生み出されていたことわかります。
ブローバは、ニューヨーク五番街の高級店街の時計メーカーの老舗。
同様にその時代に生まれた時計として、そういった背景とブローバの試みが見える1点。
定番の丸形という形ですが、「色を揃える」というところで、少し外しを入れてみたもの。
このちょっとしたひねりが、時計に与える新鮮さが、とても心地よく映るものです。
それぞれの色が際立つ
ゴールドと黒という組み合わせは、色のコントラストとしては、非常に上品でそれぞれの色合いが際立ちます。
金色のケースに針とインデックス、その背景にある黒い文字盤がどちらの色合いも引き立てる。
そしてその中に、はっきりとその違いがわかる、「銀色」という3色目を引き込んで、さらにダイヤモンドを施して、その3色目も引き立たせているのが、この時計の特徴。
黒と金という上品な色合いの中に、ダイヤモンドを加えてさらに「豪華さ」を加える。
すり鉢状になった三角形の銀色という形が、ダイヤモンドの輝きをさらに豪華に見せてくれているのも、この時計に掛けられたひと手間。
ある意味で定番というスタイルではありますが、そこに色や輝きという要素を、非常にうまく取り込んだ1点だと言えるでしょう。
店主のワンポイントと評価
総合評価
黒い文字盤に金のインデックスや針というところまでは、この時代のデザインの1つ。
そこに3色目の銀とダイヤモンドという、輝きを引き出す組み合わせを追加しているのが、良い意味で時代が進んだと言える作りです。
落ち着いた雰囲気で着けていただきやすいデザインに仕上がっているのはもちろん、輝きのあるダイヤが組み込まれていることで、その中に上品な高貴さを楽しんでいただけるのが、この時計の楽しみの1つです。
状態
特記事項はありません。
希少性
年代としては、ある程度数のあるものですが、まったく同じデザイン・状態でとなるとなかなか入手の難しいものです。
贈り物
上品さとちょっとした豪華さも併せ持ちながら、色の違いそして昭和なレトロな感じも併せ持つ腕時計です。
それでいて定番の丸形で、落ち着いた雰囲気を持っているので、特別な面を持ちながら、使いやすさもあるお勧めの1点です。
備考
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